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【FX1分足ブレイクアウト】理論編④ セットアップ
前回はFXチャートのラインの引き方について説明しました。
今回はエントリーするまでのセットアップ(条件確認)について紹介したいと思います。
FXでエントリーするには手法で取り決めた条件を全てクリアする必要があります。
まずは監視足で条件をクリアしたら、執行足である1分足に切り替えます。
そして1分足で条件をクリアしたら、エントリーをすることになります。
それではこの手法【FX1分足ブレイクアウト】で使用するエントリー方法を紹介していきます。
えむた
FX歴は16年以上になります。
主にスイングやリピートトレードで利益を積み重ねています。
昨年よりデイトレードを攻略するため検証を繰り返し、ようやく手法の形として実戦で使えるようになりました。
2024年3月より、本口座にて実証しています。
FX1分足ブレイクアウト(今までの記事一覧)
手法の基本ルール - 手法の基本ルールを紹介
チャート分析 - チャートの環境認識が勝利への第一歩
ラインの引き方 - この手法で戦うためのラインの引き方
セットアップ - エントリーするための条件確認
水平線突破の判断 - ライン際の攻防を1分足で見る
突破後のエントリー - ブレイクアウト後のエントリー判断方法
押し目・戻り目の形 - 信頼度の高い押し目買い・戻り売りとは
利確と損切り① - スプレッドと損切の位置
利確と損切り② - チャート信頼度と利確の位置
ロット数と資金管理 - エントリーするロット数の管理方法
FXと時間(タイムスケジュール) - FXで取引すべき時間帯とは?
投資家心理で考えるFX
チャートを動かすもの
チャートの形を知る
レポート02 EUR/JPY 24′ 8月12日 レジスタンスブレイクからの押し目買い
レポート03 EUR/JPY 24’ 8月14日 米CPI発表後のブレイクを押し目買い
レポート04 USD/JPY 24′ 8月15日 米小売売上高発表後のブレイクを押し目買い
レポート05 USD/JPY 24’ 8月21日 長期下目線の戻りを15分足で戻り売り
レポート06 USD/JPY 24′ 8月23日 パウエル砲炸裂!急落局面の戻り売り
レポート07 USD/JPY 24′ 8月27日 下落型フラッグ完成からの戻り売り
レポート08 USD/JPY 24′ 8月30日 下落型ウェッジ完成からの押し目買い
水平線ブレイク(突破)の判断
まずは水平線ブレイクの判断について説明します
以下の図のような動きを1時間足のチャートで確認したら、どの形なら突破したと言えるでしょうか?
この【FX1分足ブレイクアウト】の手法では、1時間足でこの形になっている場合はすでに遅いです。
水平線を少しでも超えたら、水平線を突破する可能性があるかもしれないと判断します。
突破した瞬間にチャートを1分足に切り替えて、エントリーできる形になるかをチェックするのです。
エントリーするかどうかは、押し戻りの形を待つことになります。
この手法ではラインタッチでのエントリーはしません。
単純に成功率が悪く、利確や損切の位置も決められないからです。
押し目・戻り目ができても、1分足の形が悪ければエントリーはしませんし、リスクリワードが悪くても見送ります。
この1分足での形は”押し目戻り目の形”の記事で紹介します。
1分足エントリーで押し戻りを取るためには、売り手と買い手の勝負が決まってからエントリーしても決して遅くありません。
ローソク足の動きに惑わされず、じっくりと形が出来上がるまでは待ちます!
下のチャートは実際のエントリーパターンの例です。
エントリー時の1分足の形は動画でSNSにアップしています。
Youtubeやインスタグラムの動画でどのタイミングでエントリーしているかを確認してください。
15分足で注目のラインを突破してきたら、1分足でエントリーチャンスを探します。
ただし、この時に上位足(1時間~日足)のサポートやレジスタンスが近い場合はエントリーしません。
そちらのラインの方が注目度を高いために、思ったような相場展開が期待できないからです。
セットアップの手順と条件
セットアップからエントリーまでにはいくつかの条件があります。
順を追って見ていきましょう。
セットアップからエントリーまでの手順
【FX1分足ブレイクアウト】はレジサポラインを突破した勢いを利用して利益を得る手法です。
そのため、ラインを完全に突破(ブレイク)したかどうかを判定する力が必要です。
そして突破したと判断したら、突破した方向についていきます。
それでは、それぞれのセットアップの項目について見ていきましょう。
① チャートに引いたレジサポラインを超える
前回の記事”ラインの引き方”でレジスタンスライン、サポートラインなどの水平線を引きました。
チャートの価格がこのレジサポラインの価格まで来たら、監視足(1時間足・15分足)から執行足(1分足)にチャートを切り替えましょう。
これは1分足の形をみてレジサポラインが突破されたか、もしくは跳ね返されるかを確認するためです。
レジサポラインを少し超えたから突破したと判断するのは、判断が早すぎます。
レジサポライン周辺には売り・買いが活発になり、突破したと見せかけて跳ね返されることは多々あります。
アラーム設定を利用しよう
メタトレーダーには、設定した価格になるとアラートが鳴る機能があります。
ずっと画面を監視していると疲れますので、必要なチャートの突破しそうなラインにアラートをセットしておきましょう。
これなら複数のチャートを監視していても、他の作業ができるようになります。
アラートが鳴れば、チャートを1分足に切り替えてラインを突破するかどうかを判断します。
ブレイクする前は必ず1時間足で監視しましょう!
1分足で監視していると、色々なチャンスが無駄に見えてきてしまいます
1分足はダマシやチャートパターンが効かないことが多いので、効く環境が整ってから見るようにします
② 表示を1分足に切り替える
監視足(15分・1時間足)でレジサポラインを価格が超えてきたら、チャートを執行足(1分足)に切り替えます。
ここからは1分足でエントリーチャンスを狙うことになります。
当然、チャートの動き次第ではエントリーすることなく終わることもあります。
1分足ではチャートの形や勢いなど、ライン際の攻防を見ていきます
③ レジサポラインが完全に突破されたかどうかを確認する
1分足でレジサポラインを大きく抜けるまでは待ちます。
出来れば、15分足や1時間足の確定足でライン突破していると信頼性が上がります。
基本的にはブレイクしてからある程度の距離を進むまでを監視します。
通貨ペアにもよりますが、15~30pips以上あればよいと思います。
ライン突破後にヒゲだけ残して価格が戻されてしまう事はよくあります
きちんと突破したか確認しましょう
④ 1分足で押し戻りを確認する
レジサポラインの突破を確認したら、いよいよエントリーの準備です。
方向は当然ラインを抜けた方向についていきます。
抜けた方向が上なら買いを、下なら売りを狙います。
ラインを抜けると価格は勢いよく動いていくと思いますが、慌ててエントリーしてはいけません。
エントリーの判断は個人の裁量に任されるため、経験がものを言う部分でもあります。
ライン突破には指標などで勢いよく突破するパターンや、理想的な抜け方をするパターン、またはダマシと呼ばれる抜けたと思わせておいて逆行するパターンなどいくつものケースがあります。
どのパターンなる確率が高いのかは、価格の勢いやラインの形などで判断します。
ここは経験を積めば積むほど、精度が上がっていきます。
ブレイクの後は必ず押し・戻りを待ってください。
そして、押し・戻りがトレンドをつけるまではエントリーしません。
押し戻りがトレンドをつけるまでを待つことで、急激な戻りやダマシを防ぐことができ、されに損切位置をかなり近いところに置くことができるのです。
しかし、高速で動く1分足でトレンドラインブレイクを狙うには、かなり慣れが必要です。
きれいにトレンドラインが引けない場合は切り上げラインや切り下げラインの抜けを狙うこともあります。
形を見ながらどのくらいの信用度があるかを確認して、利確の位置を決めることになります。
押し戻りは必ずトレンドライン(または、切り上げ・切り下げライン)を作ってから判断します
作れなかった場合はエントリーしてはいけません
⑤ トレンドラインを割ったら利確・損切のラインを確認してエントリー
1分足の押し戻りに引いたトレンドラインを価格が超えたら、ロット数を決めてエントリーします。
ロット数は負けてもストレスになりにくい金額を設定しておきましょう。
負けて落ち込むような金額の取引は、トレードに悪い影響を与えます。
損切はトレンドラインの高値・安値に置き、利確位置はチャートの形・勢いなどを見てその信用度に応じて利確位置を決めましょう。
ここまでは最低いくかなという地点でロットの一部を決済して、負けをなくす方法をとれば心理的な負担を減らすこともできます。
ここまで来たら、後は思い切ってエントリーするだけです!
利確・損切の位置、ロット数なども事前に判断しておきます
まとめ
今回はエントリーに至るまでのセットアップについて紹介しました。
ラインに接触してチャートを1分足に切り替えるまでは、特に問題はありませんが、そのあとは裁量での判断が必要になってきます。
”ラインは突破したと考えていいの?”とか”押し戻りはどのように取ったらいいの?”など疑問に思った方も多いとおもいます。
裁量で判断する部分は、筆者の経験からどのように判断するかを次の記事から紹介していきます。
【FX1分足ブレイクアウト】は手法自体は昔からある考え方ですが、エントリーには裁量の判断が必要です。この手法の一番重要な部分ですので、基本を理解して実践で経験を積んでもらえたらと思っています。