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【FX1分足ブレイクアウト】理論編① 手法の基本ルール
FXのデイトレードはとても資金効率の良い投資です。
しかし資産を増やしてこその投資であり、負ければなんにもなりません。
今回、筆者は今まで培った知識と経験を総動員して、デイトレードを攻略する事にしました。
そのため、既知の手法や経験を組み合わせて最善と思われるものを過去チャートで半年間検証を繰り返し、2024年の3月より実際に本口座でトレードを開始しています。
今のところリターンも予想通りに出ており、手法の形ができてきたので紹介する事にしました。
手法自体はシンプルですが、その考え方や理論などを理解しないとうまく活用できないと思いますので、かなり長い内容になりますが、理論編として分割してお届けしたいと思います。
なお、手法の説明において基本的な知識を加えると説明が長くなりすぎるため、ある程度の知識や経験を持っているFX中級者以上の方向けに記事を構成しています。
また、手法は長期の相場環境によって詳細を変更する必要があるため、実戦トレードなどにて変更点を紹介していきます。
えむた
FX歴は16年以上になります。
主にスイングやリピートトレードで利益を積み重ねています。
昨年よりデイトレードを攻略するため検証を繰り返し、ようやく手法の形として実戦で使えるようになりました。
2024年3月より、本口座にて実証しています。
1分足ロジカル分析手法(今までの記事一覧)
手法の基本ルール
今回はこの手法【1分足ロジカル分析】の基本的な内容と、重点とするルールについて解説します。
手法の基本ルール | 1分足の攻略 ブレイクアウト 損小利大 |
エントリーパターン | (戻り売り・押し目買い) トレンド転換 (チャートパターン) | ブレイクアウト
エントリー頻度 | 1日 0回~3回程度 |
取引ロット | 最大損失が資金の2%以下 |
取引時間 | 15時~23時 (ロンドンタイム~ニューヨーク前半) |
通貨ペア | ERU/JPY AUD/USD AUD/JPY | USD/JPY EUR/USD
時間足 | 日足・4時間足・1時間足(環境認識) 15分足(監視足) 1分足(執行足) |
目標RRR | 利益 1.5 : 損失 1 |
想定Pips | 利確 5~30Pips 損切 3~10Pips |
使用チャート | MetaTrader4 |
取引業者 | OANDA Japan |
基本的には上記のようなトレーディング手法になります。
詳しくはこれから段階的に説明していきます。
今回はこの手法の最重要項目である”1分足の攻略”と”ブレイクアウト”、”損小利大”について説明します。
1分足の攻略して、デイトレードに勝利する
通常チャートの1分足はスキャルピングなどの取引で利用され、デイトレードでは使わない人が多いと思います。
今回この手法を構築するにあたり、1分足を執行足として利用する事を前提としました。
そのために手法の有効性検証するのに一番時間をかけたのが、”1分足のトレンドやチャートパターンは有効に働くのか?”という問題です。
結論から言うと、1分足のトレンド、ライン、チャートパターンは有効に働きます。
ただし、1分足にはダマシや効かないチャートパターンも多いのが事実です。
効くサインかどうかはを判断する必要がありました。
その判断の基本となるのが、トレンドのモメンタム(勢い)とトレード時間や上位足の環境などです。
これを無視すると、1分足はランダムウォークの使えないチャートになります。
この判別方法は、これから専用の記事や実戦レポートにて詳しく書いていきます。
どの時間足でもそうですが、チャートにはチャートパターンが働く時と働かない時があります。
働きやすい相場環境かどうかを判断する必要があります。
ブレイクアウトの攻略
為替のチャートには水平線や斜め線など、様々なラインがひけます。
なぜトレーダーは相場の判断にラインを引いて考えるのでしょうか?
トレードしたことのある人なら、簡単にわかると思います。
そのラインの周辺には、売りや買い、そして利確や損切の注文が並んでいるからです。
上のチャートはOANDAの注文をチャート上に表示しています。
青色のラインで平行レンジを組んでいるのですが、レンジの帰還が長くなればレンジ上端に売りオーダー、レンジ下端に買いオーダーが並び始めます。
またレンジを突破したところには逆の注文が並び始めます。
こうしてレンジ状態が長ければ長いほど注文が溜まっていき、売り買いどちらかの均衡が崩れた時に、負けた側の損切を喰って、勝った側の方向に勢いよく伸びていくのです。
今回の【FX1分足ブレイクアウト】の手法は、ブレイクアウト後のモメンタム(勢い)を利用して、利益を狙っていきます。
この手法自体は昔から様々なトレーダーがやっていますが、ブレイクの判定が非常に難しいのです。
モメンタム(勢い)のない相場では、レンジを抜けたと思ってもまた戻ってきてしまいます。
有効なブレイクアウト、ダマシのブレイクアウトの判定の違いとは何でしょうか?
その解決方法を1分足の動きで判別するのが、この手法の特徴です。
損小利大で利益を増やす
損小利大はFX投資における常識的な考え方です。
しかし多くのトレーダーがこれを実践できていません。
負けているほとんどのトレーダーが”コツコツドカン”で退場しています。
なぜわかっていても損小利大ができないのか、これは人間の根本的な欲求によるものです。
心理学的にはプロスペクト理論などが有名ですが、人間は利益の喜びよりも損失の悲しさを強く感じるようにプログラムされているのです。
そのため利確は早く、損切は遅くなってしまいます。
これは思考の問題ではなく、もっと根本にある人間の思考原理からの働きかけであり、直そうと思ってもなかなかうまくいきません。
これを解決するために、損小利大を手法のルールに組み込んで運用します。
筆者はリピートトレードをしていますが、リピートトレードはトレード上の理不尽なバイアスをルールを厳格にすることで、防ぐようにしています。
これをデイトレードでも応用します。
具体的には4つの方法を使います。
① ロット数を適正に保つ
よくFXのポジションが気になって眠れないという人がいますが、明らかにロット数が大きすぎます。
気にならない程度のロット数に設定して、心理的な負荷を下げます。
② 利確と損切りの位置が決まらなければエントリーしない
行先と出口が決まらなければ、決める方法は自分の裁量次第になってしまいます。
こうなると、自分の内にある理不尽なバイアスにとらわれてしまいます。
③ 損切は建値方向にしかずらさない
損切をしたくなくて、損切位置をもっと深い場所においてしまった経験はないですか?
この状況になると損切をしなくていい理由ばかり探してしまい、最後には大損で終わります。
人間は追いつめられると、”決断しないという事”を決断します。
④ 利確を分割決済し利益を伸ばす
手法自体は相場のモメンタム(勢い)がある状況を利用するので、目的の利確位置を超えて伸びていくことが多々あります。
エントリー時の環境にもよりますが、利確位置でポジションを一部利確し、残りはさらに利益を伸ばすようにします。
この時に損切位置を建値に移動したり、損しないようにトレール決済機能を使ったりするのが有効です。
筆者は利確位置を上位足のラインまで引き上げ、さらにトレール決済を利用しています。
これらのルールを守ることによってRRR(リスクリワードレシオ)をかなり上げることができます。
注意点としては、損切位置を早めに設定するために損切りにすぐかかってしまう”損切貧乏”になりやすい事です。
これを回避するためには、エントリーポイントの精度を上げる必要があります。
損切りや利確のラインは、自分の裁量にまかせてしまうと人間の行動原理から必ず損をする行動を選択します。
これを守るために自分の意志を鍛えるのではなく、厳格なルールで縛りましょう。
まとめ
今回は手法【1分足ロジカル分析】を組み立てる基本のルールについて説明しました。
具体的な内容はこれから徐々に公開していきます。
また同時に実戦リポートやトレード動画なども公開していますので、どのようなトレードがぜひ見てください。