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【FX1分足ブレイクアウト】理論編⑥ 突破後のエントリー
前回の記事は水平線の突破(ブレイクアウト)したかどうかを判定する方法について紹介しました。
ブレイクアウトした後は実際にエントリーするチャンスを探します。
1分足を見ながらチャートが形を作るまではじっと待ちます。
チャートがどんどん動いているため、エントリーしたくなりますが、ここはグッと我慢です。
今回は、突破後にどんな形になったらエントリーするのかを紹介します。
えむた
FX歴は16年以上になります。
主にスイングやリピートトレードで利益を積み重ねています。
昨年よりデイトレードを攻略するため検証を繰り返し、ようやく手法の形として実戦で使えるようになりました。
2024年3月より、本口座にて実証しています。
FX1分足ブレイクアウト(今までの記事一覧)
手法の基本ルール - 手法の基本ルールを紹介
チャート分析 - チャートの環境認識が勝利への第一歩
ラインの引き方 - この手法で戦うためのラインの引き方
セットアップ - エントリーするための条件確認
水平線突破の判断 - ライン際の攻防を1分足で見る
突破後のエントリー - ブレイクアウト後のエントリー判断方法
押し目・戻り目の形 - 信頼度の高い押し目買い・戻り売りとは
利確と損切り① - スプレッドと損切の位置
利確と損切り② - チャート信頼度と利確の位置
ロット数と資金管理 - エントリーするロット数の管理方法
FXと時間(タイムスケジュール) - FXで取引すべき時間帯とは?
投資家心理で考えるFX
チャートを動かすもの
チャートの形を知る
レポート02 EUR/JPY 24′ 8月12日 レジスタンスブレイクからの押し目買い
レポート03 EUR/JPY 24’ 8月14日 米CPI発表後のブレイクを押し目買い
レポート04 USD/JPY 24′ 8月15日 米小売売上高発表後のブレイクを押し目買い
レポート05 USD/JPY 24’ 8月21日 長期下目線の戻りを15分足で戻り売り
レポート06 USD/JPY 24′ 8月23日 パウエル砲炸裂!急落局面の戻り売り
レポート07 USD/JPY 24′ 8月27日 下落型フラッグ完成からの戻り売り
レポート08 USD/JPY 24′ 8月30日 下落型ウェッジ完成からの押し目買い
エントリー前に確認する事
エントリー準備に入る前に2つのことを確認しておく必要があります。
エントリー前に確認すること
1. 価格が伸びていく先の水平線(レジサポライン)が近くにないか?
2. このブレイクアウトの勢いがどの程度なのか?
レジサポラインが近くにある場合
もし価格が伸びていく先に次の抵抗線(レジサポライン)がある場合は、エントリーを様子見しましょう。
ただし、4時間足や日足のレジサポラインを突破して、その先に1時間足のラインがある場合などはリスクを調整しながらエントリーするのもアリだと思います。
次のレジスタンスラインが近いと、モメンタム(勢い)が失速する可能性が高まります。
ブレイクアウトの勢いから信用度を探る
ブレイクアウトしたといっても、モメンタム(勢い)によって信用度が変わってきます。
ブレイクアウトの勢いが強ければ利益を伸ばす戦略をとり、あまり強くなければ利益を確保する戦略をとります。
ブレイクアウトの強さを判定する基準は4つあります。
ブレイクアウトの勢いを判定する
- どの形からブレイクアウトしたのか?
- どの時間足のラインを突破したのか?
- ブレイクアウトしたから、どのくらいの時間が経過したのか?
- ブレイクアウトしてから、チャートはどのように動いているのか(最重要!)
まずはモメンタム(勢い)を伴ってブレイクアウトしたり、理想形やレンジブレイクからの突破などは大きく伸びる可能性があります。
レジサポラインも1時間足<4時間足<日足の順に突破しづらく、突破した後に勢いが続きやすくなります。
ラインを超えてからの時間も重要で、上位の時間足の確定足が確認できれば、さらに伸びる可能性があります。
一番重要なのは、ブレイクアウトしてから作ったチャートの形です。
こちらは”利確と損切”の記事で詳しく説明します。
ブレイクアウトの勢いの判定は主にロット数と利確位置に影響します
自信があれば、ロットを増やしたり、利確位置を伸ばしたりするのもいいですね
エントリーの方法!
ブレイクアウトすればすぐにエントリーするわけではありません。
まずはチャートがエントリーできる形になるのを待ちます。
ここからはエントリーまでの流れを説明します。
エントリーまでの流れ
- 押し目・戻り目を待つ
- トレンドラインが引けるのを待つ
- トレンドラインに近づいたローソク足の動きを見る
- トレンドラインを割る、もしくはトレンドライン上の高値・安値を抜ける
- 確定足を待つ
- エントリーする
押し目・戻り目を待つ
FXではどんな勢いのある動きでも、必ず反対方向への動きができます。
これはトレーダーが利益を確定したり、逆張りをするためにできる動きです。
この手法では上昇しているなら押し目(下落)を、下降しているなら戻り目(上昇)するのを待ちます。
これを待たないと損切の位置とロット数が決まらないのです。
押し目・戻り目を待つの最大の利点は損切の位置を最小化できる点です。
損切の位置を最小にできれば、ロット数を最大化できるので”損失を抑えながら利益を最大化”できます。
決してチャートの動きにつられてエントリーしないでください
どんどん進んでいくチャートを見てエントリーしたくなりますが、我慢です!
必ず、押し目・戻り目を待ってからエントリーしましょう
トレンドラインが引けるのを待つ
押し目・戻り目が確認出来たら、その動きがトレンドを作るのを待ちます。
トレンドが発生すれば、トレンドラインか切り上げ・切り下げラインが引けます。
切り上げ・切り下げラインは少し信頼度は落ちますが、高値と安値をきちんと作っていれば問題ありません。
気を付けてもらいたいのは”高値を更新しない安値”や”安値を更新しない高値”は意味がないということです。
押し・戻りの形については、次の記事で紹介します。
価格が戻ってきても、必ず戻りの動きがトレンドをつけるまで待ちましょう
押し目・戻り目がトレンドをつけるまで待つのはスイングトレードでも同じです
トレンドラインに近づいたローソク足の動きを見る
トレンドラインもしくは切り上げ・切り下げラインが引けたら、ラインに接近するローソク足の動きを見ましょう。
ラインに反応して突破できずに反転するようなら、信頼度の高いラインということになります。
信頼度の高いラインだと確認できれば、ライン抜けからのエントリーか、トレンドライン上の高値・安値からエントリーします。
逆に反応しないで突破してしまった場合は、エントリーするか、もしくは新たなトレンドラインが引けるまで待つことになります。
1分足でモメンタム(勢い)が高いときは、かなり急な角度のラインになることがあります。
ラインの角度の理想は45度ですが、あまりにも急な角度のラインは信用度が下がります。
引いているトレンドラインの信頼度を見るために、ライン付近のローソク足の形を見て判断しましょう。
トレンドラインが引けたら、今度はトレンドラインの信頼度を計ります
今引いているラインが信用できなければ、新しいラインが引けるのを待つ方法もあります
トレンドラインを抜ける、もしくはトレンドライン上の高値・安値を抜ける
トレンドラインを抜けるか、チェックしておいた高値・安値を抜けてきたらいよいよエントリーです。
損切位置はエントリー時の直近安値になります。
利確の位置は、ブレイクアウトの信頼度からどの位置にするかを決めます。
利確や損切の位置については、”利確と損切”の記事で細かく紹介します。
ただし、リスクリワードは最低でも1:1は必要です。
それ以下になるようなら、エントリーは見合わせましょう。
トレンドラインを抜けてきたらいよいよエントリーです
でも、その前にきちんと抜けているかどうかを確認します
確定足を待つ
トレンドラインや高値・安値をブレイクしたかどうかはローソク足の本体がブレイクしているかで確認します。
ヒゲが抜けていても、突破したとは言えません。
また動いているローソク足はまだどんな形になるか、決まっていません。
足の形が決まってからブレイクを確認します
つまりは、1分足が確定足となってから本体部分でブレイクしたらエントリーするということです。
このルールはチャートの形を見る上で、とても重要です。
無駄なエントリーを極力なくすことができます。
待っている間に価格が大きく変動してしまうこともあり、リスクリワードが悪くなることもあります。
その時はエントリーを再検討しましょう。
ルールの例外(確定足を待たずにエントリー)
モメンタム(勢い)と信頼度の高い形だと判断した場合は、確定足を待たずにラインを突破して伸びそうならエントリーしても良いと思います。
実は確定足を待っていて、急に伸びていったためエントリーできなかったトレードが結構ありました。
そのため現在はラインブレイクが理想的で、押しもきれいだった場合は、エントリーする予定だったロットの半分を確定足を待たずにエントリーしています。
リスクは少し上がりますが、最終的にエントリーになる可能性の高い形なので結果としては損切幅を小さく終わらせる事になると判断しました。
残りの半分は最初のエントリー位置まで戻ったら入り直すか、大きく上昇してしまった場合はあきらめる事もあります。
本体が確定足を抜くのが、基本です
どんなに突破してもヒゲで戻されてしまうと、突破ではありません
エントリーする
ここまで条件が整えば、後は思い切ってエントリーするだけです。
エントリーする前には損切までの距離を見て、損失許容額からロット数を計算しておきましょう。
1分足は動きが早いため、形ができそうになったら、損切位置とロット数は前もって計算しておく必要があります。
難しく感じるかもしれませんが、慣れれば問題ありません。
ここまで来たら、迷わずエントリーです!
ここまでの分析を信じて、利益を狙いましょう!
まとめ
今回はブレイクしたと判断してから、1分足でエントリーするまでの流れを紹介しました。
実際にやってみるとわかりますが、「トレンドが付いたのか?」、「信頼性はどうなのか?」など考えることは色々とあります。
少し難しく感じるところですが、ここの判断を知識と経験で磨けば、勝率はグンと上がります。
この信頼性の基準や、押し目・戻り目の形、利確位置の決め方などはある程度の基準があるので、今後の記事の中で紹介していきますね。