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【FX1分足ブレイクアウト】理論編⑧ 利確と損切①
前回の記事では押し目・戻り目の形について紹介しました。
1分足はスピードが速く、押し目・戻り目をしっかりと確認するには、何度もチャレンジして1分足になれる必要があります。
またエントリーするまでに考えておくことがあります。
損切の位置と利確の位置、ロット数の計算です。
今回と次回の記事では利確と損切の位置の考え方について紹介していきます。
エントリーには”どこで損切するのか”、”どこで利確するのか”を最初に決めておく必要があります。
それができないと、最適なロット数で根拠を持ったトレードができません。
トレードを続ければ慣れていくので、内容を理解して活用してください。
えむた
FX歴は16年以上になります。
主にスイングやリピートトレードで利益を積み重ねています。
昨年よりデイトレードを攻略するため検証を繰り返し、ようやく手法の形として実戦で使えるようになりました。
2024年3月より、本口座にて実証しています。
FX1分足ブレイクアウト(今までの記事一覧)
手法の基本ルール - 手法の基本ルールを紹介
チャート分析 - チャートの環境認識が勝利への第一歩
ラインの引き方 - この手法で戦うためのラインの引き方
セットアップ - エントリーするための条件確認
水平線突破の判断 - ライン際の攻防を1分足で見る
突破後のエントリー - ブレイクアウト後のエントリー判断方法
押し目・戻り目の形 - 信頼度の高い押し目買い・戻り売りとは
利確と損切り① - スプレッドと損切の位置
利確と損切り② - チャート信頼度と利確の位置
ロット数と資金管理 - エントリーするロット数の管理方法
FXと時間(タイムスケジュール) - FXで取引すべき時間帯とは?
投資家心理で考えるFX
チャートを動かすもの
チャートの形を知る
レポート02 EUR/JPY 24′ 8月12日 レジスタンスブレイクからの押し目買い
レポート03 EUR/JPY 24’ 8月14日 米CPI発表後のブレイクを押し目買い
レポート04 USD/JPY 24′ 8月15日 米小売売上高発表後のブレイクを押し目買い
レポート05 USD/JPY 24’ 8月21日 長期下目線の戻りを15分足で戻り売り
レポート06 USD/JPY 24′ 8月23日 パウエル砲炸裂!急落局面の戻り売り
レポート07 USD/JPY 24′ 8月27日 下落型フラッグ完成からの戻り売り
レポート08 USD/JPY 24′ 8月30日 下落型ウェッジ完成からの押し目買い
スプレッドの考え方
FXは通貨ペアによって、売りと買いのスプレット(差額)が発生します。
長期トレードなどではあまり気にしませんが、5pipsからの利益を狙う1分足のトレードでは大きなディスアドバンテージです。
スプレッドは固定ではなく、取引参加者が少なくなる日本時間早朝や重要な経済指標発表前には大きく広がる可能性があります。
【FX1分足ブレイクアウト】では損切位置を最短にすることで利益を最大化させる手法の為、スプレッドが開く時間帯には使えません。
重要な経済指標の発表がある時などは、すぐに損切にかかってしまいます。
また利確や損切の位置もスプレッドを考慮して設定する必要があります。
買った場合は売りの価格で、売った場合は買いの価格で約定されます。
チャートには買いのチャートと売りのチャートがあり、設定により変更できます。
この手法はチャートの形で利確損切の位置を決めるため、スプレッドの大きさは注意する必要があります!
スプレッドの差が大きな通貨ペアをトレードする場合は、特に注意が必要です
売りエントリーの場合
上のチャートは売り表示のチャートです。
このチャートで売りでエントリーした場合、エントリー位置は見た目通りですが、決済は買いの価格でされることになります。
買いの価格の位置が利確・損切設定のラインにかかった時点で決済されるため、利確・損切がチャートで見える位置で決済されない点に注意してください。
利確・損切の位置はスプレッドに注意して設定する必要があります。
売りでエントリーする場合は、利確・損切の位置がローソク足の形より上で決済される点に注意です!
利確・損切ラインにローソク足がかかっても、決済されません
買いエントリーの場合
上のチャートは売り表示のチャートです。
このチャートで買いでエントリーした場合、エントリー位置はチャートの位置より上にある買いの価格でエントリーされます。
決済は売りの価格で執行されるため、利確・損切はチャートで見える通りの位置で執行されます。
エントリーする際は、売りと買いの方向によってエントリー位置や決済位置が見た目を変わってくる点に注意しましょう。
買いエントリーの場合は、利確・損切はチャートに表示された位置で決済されます
しかしエントリーした位置がスプレッド分上で執行されます
リスク計算をする際に間違えやすいので、注意が必要です
損切位置の決め方
何度も言いますが、【FX1分足ブレイクアウト】の最大の特徴は損切位置を最小にして、ロット数を増やして利益を最大化する手法です。
そのため、エントリー時点で損切りの位置はすぐにわかります。
上の図はブレイクアウトからの押し目を狙った場合です。
押し目からエントリーする場合は、狙った押し目の最安値の少し下(0~1pips)に設定します。
筆者は最初に0pipsで試していましたが、損切にかかってすぐに上昇する事がたまに見られました。
現在は0~1pipsでエントリー信頼度によって多少変更しています。
戻り目からエントリーする場合は、狙った戻り目の最高値の少し上(0~1pips)に設定します。
また先ほど注意したスプレッドによる位置調整も忘れないでください。
売り表示のチャートで買いエントリーした場合はエントリー位置が、売りエントリーした場合は決済位置が変わります。
慣れるまではわかりづらいと思いますが、損切・利確はリスクリワードレシオ、エントリー位置は勝率に大きく影響するため、覚えておきましょう。
スプレッド差はFX業者や通貨ペアなどによって大きく違います
スプレッドの差が小さくても、広がりやすい業者などもあります。
まとめ
今回はスプレッドと損切りの位置について説明しました。
損切位置は非常に単純で押し目の最安値の下、戻り目の最高値の上になります。
これはトレンドを待ってからエントリーする利点のひとつです。
注意すべきなのはスプレッドです。
1時間足などのトレードではスプレッドなどはあまり気にしませんが、1分足くらいになるとスプレットの差は非常に大きくなります。
スキャルピングなどが非効率といわれる原因の一つはこのスプレッドの差額をトレード毎に支払う必要があるからです。
【FX1分足ブレイクアウト】は利益幅5~10pips程度の利益を狙う手法です。
そのためスプレッドが1pipsの場合、利幅の10%~20%の手数料を支払う必要がある事を覚えておいてください。
またスプレッドを気にする必要がありますが、短期取引のためスワップを気にする必要はありません。
長期保有のスワップでジワジワ削られるのは、スインガーならだれもが経験していると思います。
次回はチャートの信頼度と利確の位置について紹介します。
スプレッドを気にする必要はありますが、損切の位置は非常に簡単です
問題は利確の位置です!
次の記事で利確について細かく説明します