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【手動リピート系FX】高確率のパターンで中期リピート系取引を攻略(理論編)
FXは少ない資金で大きく稼ぐことのできる投資として、最近はますます注目されていますね。
確かに他の投資と比べても、始めるのが簡単でサービスの手数料もかなりユーザーに有利に設定されています。
しかし、一時的に勝てたとしても、継続して勝ち続けることは簡単ではありません。
特に初心者の内は、何を考えて取引したらいいのかわからないと思います。
そこで筆者がお勧めしているのが、中長期投資とリピート系取引です。
今回は試験的に、高確率のチャートパターンと手動リピート系取引を組み合わせて、中期(1カ月~4カ月)で運用してみたいと思います。
中期取引に特化するのは、初期費用の必要なリピート系取引の設定レンジを狭めて、注文幅を稼ごうという考えです。
リスクは高くなりますが利確回数が稼げるので、その分利益を上げることができます。
リピート系取引とは?
リピート系取引とは、一定の範囲に網の目のように予約注文を入れおき、決済されたらまた同じ注文を入れるトレード手法です。
上記のチャートのように等間隔で並んだ赤色の横線に売りの予約注文を入れておきます。
そして注文と同時に決済(利益確定)の予約注文を入れておきます。
画像の売りの注文は緑の矢印のように決済されていきます。
そして決済されたら、決済されたのと同じ予約注文を再度入れるようにするのです。
リピート系取引は価格が上下に振れる場面において、利益を最大化する手法です。
高確率のチャートパターンとは
今回実践するのは、FXをかじった人なら一度は見たことがあると思うトレンド転換のチャートパターンを、リピート系取引向けにアレンジします。
チャートはトレンドを繰り返しながら、上下動を繰り返します。
そしてトレンドは永遠には続かず、必ずどこかのタイミングで別のトレンドに向かっていくのです。
上の図にあるのは、トレンド転換の重要なパターンとして、多くの人がトレードで採用しているパターンです。
トレンド転換のポイントは中々突破できませんが、きれいに抜けると高確率でトレンド転換が発生します。
もちろん、これらのパターンは100%の確率ではありませんし、このパターンのみでの使用は高確率とは言えません。
ファンダメンタルの変化や季節要因などで、うまくいかない場合も多々あります。
しかし筆者の体感では、かなり信頼のおけるパターンの一つです。
トレンドとレンジ
上昇トレンド
高値と安値を切り上げながら上昇していくトレンドです。
勢いがなくなると、高値の更新が少ししかできなくなったり、安値が前回安値付近まで落ちるようになってきます。(頭が重くなるという現象です)
前回安値を下回らない限り、上昇トレンドは終わりません。
下降トレンド
高値と安値を切り下げながら、下降していくトレンドです。
勢いがなくなると、安値の更新が少ししかできなくなったり、高値が前回高値付近まで上昇するようになってきます。
前回高値を上増らない限り、下降トレンドは終わりません。
レンジ
レジスタンスラインとサポートラインに挟まれた価格帯で、上下動を繰り返します。
レンジの状態になると、売り買いのエネルギーが上下に溜まり、レンジ抜けから一気に大きく動く可能性があります。
トレンドレス
高値と安値の位置がバラバラで安定しない状態です。
レンジと違い、明確な価格帯が判別できません。
トレンドレスの状態の高値と安値は売り買いの根拠に乏しく、水平線やトレンドラインのポイントには使用しません。
トレンドレスは明確な動きが出るまでは、トレードしません。
取引開始までのセットアップ
上のチャートはAUD/USDの4時間足です。
先ほどのトレンド転換パターンがきれいに機能しているチャートです。
ここでは細かな設定値の説明は省きますが、トレンド転換パターンをリピート系取引としてどう運用するかを説明します。
今回は下降トレンドから上昇トレンドへのトレンド転換のパターンを説明します。
〇チャートのトレンドを見つけトレンドライン①を引く
〇トレンドラインを抜けたら、トレンドライン上の直近高値③に水平線②を引く
〇水平線をブレイクしたら、リピート取引のレンジ・リピート幅を設定して取引開始
この手法の設定と注意点
使うチャートの時間足は日足と4時間を使用します。
日足の状態を確認して、4時間足でトレードを行います。
(中期トレードは日足の動きを無視すると、失敗の確率が高くなります)
自動取引は使わずに、全て手動で設定します。
またこのリピート系取引の手法は、あまりファンダメンタルを重視しません。
実際のチャートを利用して、セットアップを組み立てる
それでは実際のチャートを使用しながら、リピート系取引のセットアップをしていきましょう。
チャートでは下落トレンドの場面を説明します。
セットアップ順番は以下の通りです。
- トレンドラインを引く
- 水平線を引く
- 水平線ブレイクを待つ
トレンドラインを引く
まずは4時間足できれいなトレンドラインを引けるチャートを探しましょう
上昇トレンドでも下降トレンドでもかまいません。
トレンドがでているチャートを見つけたら、実際にトレンドラインを引いてみましょう。
ラインはヒゲや実体に多少重なっていても問題ないので、3点以上で支持されるトレンドラインを見つけたましょう。
後はローソク足がトレンドラインを抜けてくるのを待ちましょう。
水平線を引く
ローソク足がトレンドラインを抜けてきたら、直近のトレンドライン上の高値から水平線を引きます。
この時トレンドライン上の高値の位置が離れすぎているようなら、目立つ高値に水平線を引いてもかまいません。
ただし、トレーダーの注目度は圧倒的に高いため、トレンドライン上にあれば信頼度があります。
水平線突破でトレード開始
水平線を突破してきたら、リピート取引開始です。 リピート幅、トレードレンジを設定して買いトレードを開始します。
水平線突破の判断
このトレードは水平線を突破したら、トレード開始になります。
では、水平線を突破とはどういうことなのでしょうか?
上昇トレンド中に水平線を突破する判断をする場合どれが正しいのでしょうか?
- 水平線より高値になったら
- 水平線をローソク足の実体で超えたら
- 水平線の価格をローソク2本分超えたら
この判断は人によって大きく変わると思いますが、今回のトレードではどれを選んでも突破としては考えません。
理由としては、この水平線はチャートとして非常に重要なポイントになるからです。
買いで考えている人は、ストップロスを巻き込む重要なラインとして見ています。
売りで考えている人は大きな下落トレンド後の戻り売りを狙っています。
そのため、水平線を少し超えたぐらいでは、突破と判断するのは危険です。
では、どうなったら突破と判断するのか?
筆者の場合はフィボナッチリトレースメントを使って判断します。
フィボナッチリトレースメントを使ったライン突破の判断
筆者は判断の分かれやすい水平線の突破はフィボナッチリトレースメントを使って判断しています。
今回の場合はトレンドライン上の最後の高値から直後の安値(上昇の起点)までフィボナッチを引きます。
フィボナッチラインの127.2のラインに注目して、このラインを4時間足のローソク足の実体で超えた場合を水平線の突破と判断しています。
裁量トレードの場合も同じように判断していますが、エントリーは戻りを待ってからになります。
しかしリピート取引の場合は突破の判断からすぐにトレードを開始しても問題ありません。
トレード終了の判断
リピート取引は始めるタイミングに次いで、やめるタイミングが重要です。
今回のトレード手法はトレンド転換を狙う手法なので、やめる時は狙っているトレンドの形が崩れた時になります。
トレードを開始した時のやめ時は、狙っているトレンドの最安値の下に設定しておきます。
狙っているトレンドがダウ理論の形を作ったら、トレンドラインを引いておきます。
そして、トレンドライン上の高値(安値)に水平線を引いておきます。
この水平線を割り込んだ時が、リピート系取引のやめ時です。
狙っているトレンドの動きにより、トレンドラインや水平線は引き直す必要があるため、日々監視する必要があります。
このリピート系取引手法について
このトレード手法についての詳細を書いておきます。
トレードの判断などは、チャートの複数の要因やファンダメンタルも参考にするため細かくは説明できません。
ここに書ききれなかった要点については、実践編にてその都度説明します。
リピート系の注文間隔
リピート系取引の注文の間隔は、投資資金によって変わります。
詳細は実戦記事上で説明するようにします。
各注文の利確幅は通貨ペアによって変わりますが、手動設定のため50pips以上で設定します。
またリピート系取引は損切注文を入れません。
トレードをやめる時に、全ての注文を決済します。
通貨ペアについて
取引条件が厳しいため、マイナー通貨ペアも否定はしません。
ただし、USD・EUR・JPY・AUD・GBPなど取引量の多い通貨を優先するようにしています。
中期取引のため、スワップ負担については慎重に検討します。
複数のチャートでセットアップできる場合は、きれいにラインが引ける通貨ペアを優先します。
両建てについて
トレンドを狙う手法の為、“買い”か“売り”どちらかのリピート取引を選択します。
基本は両建て(売り買い両方)はしません。
このトレードの有利なポイント
勝率が高い
エントリータイミングを待たずにトレードできる
揉めれば揉めるほど、利益になる
損切ラインを切っても、状況により損失を大きく抑えることができる
スワップがプラスの場合は有利になる
感情の入らない機械的なトレードができる
このトレードの不利なポイント
想定方向に大きな動きが出た場合は、ダイレクトトレードよりも稼げない
トレード中は損失ポジションを持つことになる
スワップがマイナスの場合は不利になる
セットアップの条件が厳しいため、エントリーできない期間が長い
自動取引にしない場合、日々のメンテナンスに時間が必要で、大きな動きがあった場合は設定が間に合わない場合がある
まとめ
本来この手法は、裁量トレード用に筆者が使っていたものを、リピート系に焼き直したものです。
中期の裁量トレードの場合は、セットアップ後に”押し”や”戻り”を待ってからエントリーするのですが、この判断が難しく機会を逃してしまうことが多々ありました。
また売り買いが交錯しやすいポイントのために、上下に大きく振れる事も多かったため、今回の手法を検討してみました。
今後は実戦にて、この有効性を検証していきます。