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【中級者のFXライントレード攻略】第2回 トレンドを見つける①
FXは小さな金額で大きく稼げるチャンスがあります。
しかしやってみるとわかりますが、チャートの見方、ファンダメンタルの分析など非常に多くの知識と経済の最新情報を大きな目線で捉える必要があります。
FXも中級者くらいになると、あまりに見えるぎる情報に、取捨選択ができなくなると思います。
この【FX中級者のライントレード】では、ファンダメンタルの知識は置いておいて(重要だけれども…)、テクニカルだけで勝負する方法を紹介したいと思います。
FX歴16年の筆者のチャート分析法を順を追って説明したいと思います。
どんな手法を選択したら良いか迷っている方は、ぜひ一度試してください。
この記事では、基本的な用語解説はしません。
わからない語句があれば、読み飛ばしてもらって構いません。
必要になれば、深く調べてみる事をお勧めします。
筆者が実際にデイスイングトレードで使用している手法を公開します!
この分析法の特徴
- 4時間足と日足しか確認しないため、トレードに時間を取られない
- 水平線・トレンドライン・移動平均線(MA)のみ使用するため、中級者なら簡単に設定できる。
- チャートの詳細分析は週一回、分析に従ってトレードするだけ
- ファンダメンタルは、基本気にしなくてよい
- スイング気味のトレードであり、ポジションの保有期間は1日~1週間程度
- エントリー回数は少なくなるので、監視する通貨ペアは10程度
基本設定
使用アプリケーション | MetaTrader4 |
時間足 | 4時間足、日足 |
インジケーター | MA(移動平均線) |
ライン | トレンドライン、水平線 |
理論 | ダウ理論、エリオット波動、フィボナッチ |
中級者のFXライントレードのロードマップ
トレンドを見つける
チャートの基本はトレンドを見つける事です。
中級者がFXで勝負するには、まず売り買いの目線を固定する事をお勧めします。
エントリー準備の前に、トレンド方向から売り買いの目線を決めておくのです。
その上で、エントリー位置・損切の位置を決めると、驚くほどスムーズに進みます。
4時間足のトレンド方向で目線を固定するのは、この手法の大前提です。
トレンド方向がはっきりしないとわからない場合は、トレードはやめておきましょう。
目線を決めてからエントリーポイントを割り出すと、スムーズに進みます
トレンドの種類
中級者の方はすでにご存じとは思いますが、チャートのトレンドには4つのパターンがあります。
上昇トレンド
高値と安値を切り上げながら上昇していくトレンドです。
4時間足で確認できる上昇トレンドはかなり強く、押し目を待って、買いでエントリーするのが基本です。
勢いがなくなると、高値の更新が少ししかできなくなったり、安値が前回安値付近まで落ちるようになってきます。(頭が重くなるという現象です)
前回安値を下回らない限り、上昇トレンドは終わりません。
下降トレンド
高値と安値を切り下げながら、下降していくトレンドです。
4時間足で確認できる下降トレンドはかなり強く、戻りを待って、売りでエントリーするのが基本です。
勢いがなくなると、安値の更新が少ししかできなくなったり、高値が前回高値付近まで上昇するようになってきます。
前回高値を上増らない限り、下降トレンドは終わりません。
レンジ
レジスタンスラインとサポートラインに挟まれた価格帯で、上下動を繰り返します。
レンジの状態になると、売り買いのエネルギーが上下に溜まり、レンジ抜けから一気に大きく動く可能性があります。
基本的にはレンジをどちらかに抜けるまでは静観するした方が良いです。
直前のトレンドや日足の状態をみて買いならサポートライン、売りならレジスタンスラインに引き付けてからエントリーする方法もあります。
トレンドレス
高値と安値の位置がバラバラで安定しない状態です。
レンジと違い、明確な価格帯が判別できません。
ニュースなどで急激な動きがあった場合に多く見られます。
トレンドレスの状態の高値と安値は売り買いの根拠に乏しく、水平線やトレンドラインのポイントには使用しません。
トレンドレスは明確な動きが出るまでは、トレードしません。
2つ以上のパターンがくっついた複合型もありますよ
日足と4時間足のトレンドの違いを見る
トレンドの方向を見るとは、4つのトレンドのどれになるかをチェックします。
トレンドレスの場合は、トレードはしませんので日足と4時間足がどの状態であるかをチェックして、売り買いの目線を確定します。
日足 | 4時間足 | トレード |
上昇 | 上昇 | 買い目線 |
下降 | 上昇 | やや買い目線 |
レンジ | 上昇 | レンジ抜けで買い目線 |
上昇 | 下降 | やや売り目線 |
下降 | 下降 | 売り目線 |
レンジ | 下降 | レンジ抜けで売り目線 |
上昇 | レンジ | MA(移動平均線)を見る |
下降 | レンジ | MA(移動平均線)を見る |
レンジ | レンジ | トレードしない |
4時間足のトレンドで売り買いを決めて、日足はその補助で使っています
実際のチャートでトレンドをチェックする
なんとなくわかっているようでも、実際のチャートからトレンドを判別するのは難しいです。
では、実際にチャートからトレンドを確認してみましょう。
サンプル① EUR/USD 4時間足チャート
上のチャートは記事作成時のEUR/USDの4時間足です。
まずは、大きな流れでトレンドを見ていきましょう。
細かな流れを無視すると、チャートはこのように動いています。
しかし、この動きではトレンドになっていません。
ここで見るのは、大きな流れの最後の動き(①)です。
①の動きを細かく見ていきましょう。
このように、高値と安値を切り下げながら、下にトレンドを作っています。
神経質な方は、“無視されている高値と安値があるじゃないか”と言うかもしれません。
しかし、あまり関係のない上下動は無視してもらって問題ありません。
このパターンは売り場を探すことになります。
サンプル② AUD/JPY 4時間足チャート
上のチャートは記事作成時のAUD/JPYの4時間足です。
同じように大きな流れでトレンドを見ていきます。
大きな流れでは、上にトレンドをつけているように見えますね。
それを踏まえた上で、大きな流れの最後の動き(①)を細かく見ていきましょう。
下に向かってトレンドをつけているように見えますが、安値が更新できずにいますね。
これはトレンドレスの状態です。
こういった状態のときは、トレードしない方が良いです。
4時間足に明確なトレンドが出てから勝負しましょう。
サンプル③ EUR/JPY 4時間足チャート
上のチャートは記事作成時のEUR/JPYの4時間足です。
同じように大きな流れでトレンドを見ていきます。
大きな流れでは、上にトレンドをつけているように見えますね。
それを踏まえた上で、大きな流れの最後の動き(①)を細かく見ていきましょう。
上にトレンドをつけているように見えますが、よく見てみると直近の動きは高値を更新できていません。
上昇トレンドとレンジの複合型です。
レンジの場合はレンジ抜けまで待つのが基本です。
この場合は上昇トレンドからレンジになっていますので、目線は買い有利です。
レンジ下から買う方法もありますが、このあたりの判断はMA(移動平均線)を見てから決めた方が良いと思います。
MA(移動平均線)の設定や見方は、また別の記事で紹介します。
チャートはトレンドがある場合と、ない場合で見え方が変わるので注意して!(値幅によって縦軸の長さが調整されるため)
まとめ
チャートの分析は人によって判断が分かれる事もありますが、経験を積むと自然と誰もが意識するポイントが見えるようになります。
ただし、ラインがきちんと引けるのと、トレードで勝つのは違います。
きれいなラインを引いても、勝てなければ意味ありません。
ですが、まずはみんなが注目しているラインの力学を勉強しましょう。
次回は日足と4時間足のトレンドを見て、どう目線を固定するかを詳しく説明します。