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【中級者のFXライントレード攻略】第3回 トレンドを見つける②
この【FX中級者のライントレード】では、ファンダメンタルの知識は置いておいて(重要だけれども…)、テクニカルだけで勝負する方法を紹介しています。
FXで勝負をする上で大切な要素はいくつかありますが、手法探しの旅にでて帰ってこれなくなった人は大勢います。
まずは、勝率の高い手法からトレードルールを学んでいただけたらと思います。
この記事は中級者以上を対象にしていますので、基本的な用語の解説はしていません。
わからない語句があれば、飛ばして読んでください。
トレンドの発見は、チャート判断の基本です
この分析法の特徴
- 4時間足と日足しか確認しないため、トレードに時間を取られない
- 水平線・トレンドライン・移動平均線(MA)のみ使用するため、中級者なら簡単に設定できる。
- チャートの詳細分析は週一回、分析に従ってトレードするだけ
- ファンダメンタルは、基本気にしなくてよい
- スイング気味のトレードであり、ポジションの保有期間は1日~1週間程度
- エントリー回数は少なくなるので、監視する通貨ペアは10程度
中級者のFXライントレードのロードマップ
日足と4時間足の方向を比べる
まず最初にやる事は売りと買いの目線を固定することです。
4時間足と日足のチャートのトレンドを見る事で、“売り場を探すのか?”、“買い場を探すのか”を決めてしまいます。
本格派のトレーダーにとっては、乱暴なやり方に見えるかもしれませんが、目線を固定することで考え方が非常にシンプルになります。
注意が必要なのは、目線が決まったから必ずエントリーするわけではないという事です、
目線の固定は、チャートの分析のために使うもので、エントリーそのものには関係ありません。
この手法の基本は4時間足のトレンドの方向を見て、目線を固定します。
そして、日足とMA(移動平均線)で4時間足の方向性の信頼度を計ります。
まずは、4時間足と日足のトレンドを比べてみましょう。
トレンド方向が同じだった場合
4時間足と日足のトレンドが同じだった場合は、上昇なら買い、下降なら売りを選択します。
この場合は、完全に目線を固定してしまって構いません。
トレンドが逆方向だった場合
トレンドが逆方向だった場合は、4時間足のトレンド方向に目線を合わせます。
勝率が下がる場合も多いので、確実なのはトレンド転換のサインを待って日足のトレンド方向にトレードする方法です。
チャートの動きには、短期足の法則で動く場合と、日足以上の長期足の法則で動く場合があります。
そのためトレンドが逆方向の場合は、日足で引く水平線に特に注意が必要です。
日足がレンジだった場合
日足がレンジの場合は、4時間足のトレンド方向に目線を合わせます。
この場合重要なのは、現在の価格が日足のレンジのどのあたりにあるかを知ることです。
買いならサポートライン付近、売りならレジスタンスライン付近まで引き付けてのトレードが理想です。 買いでレジスタンスライン付近や売りでサポートライン付近に価格があるなら、トレードはやめておいた方が良いです。
4時間足がレンジだった場合
4時間足がレンジだった場合は、日足のトレンド方向に目線を合わせます。
この場合は日足のどの価格帯でレンジを作っているかを確認します。
この場合、レンジは日足のトレンド方向に抜ける可能性が比較的に高いです
そのため、買いならレンジ底から、売りならレンジ天井からエントリーを検討してもいいと思います。
ただし最高値付近のレンジや最安値付近のレンジは、一時調整する可能性もあります。
慎重にいくなら、レンジ抜けまで待ってからエントリーの判断をしましょう。
トレードしないパターン
日足も4時間足もレンジと判断される場合は、レンジを抜けるまで待ちましょう。
日足のレンジ位置によっては勝負論がありますが、待った方が無難です。
また日足や4時間足がトレンドレスだった場合も同様です。
きちんと形が整ってから、判断しましょう。
基本は4時間足の方向性で、目線を決めます。
実際のチャートでチェックする
それでは、実際のチャートを使ってチェックしてみましょう。
どのようなラインを引くかは、人によって変わります。
重要なのは、細かな動きにとらわれず、”チャートを見た人はこう考える”という視点で見る事です。
USD/JPYのトレンドを調べる
下のチャートは記事作成時のUSD/JPYの日足足です。
日足のトレンドを確認してみましょう。
まず大きな流れとして緑のラインのように動き、その後上昇しています。
最後の上昇の動きを青いラインで描いています。
高値と安値を切り上げて上昇する“上昇トレンド”が見えると思います。
押し(修正波)も十分入っており、日足はきれいな形の上昇トレンドです。
次にUSD/JPYの4時間足を見ていきます。
4時間足のトレンドを確認してみましょう。
大きな動きとして、緑のラインがあり、その後に赤のラインのように上昇しています。
上昇トレンドのように見えますが、青のサークルの部分で安値が被っていますね。
その後力強く上昇して高値を更新していますが、高値の更新幅は小さくなっています。
レンジではありませんが、最後の動きは頭が重くなっているように見えます。
チャートパターンで言うと、“拡大型トライアングル”の形です。
上昇トレンド継続と判断していいですが、直近の動きは鈍くなっていると思われます。
頭が重くなっているチャートでは、直近の安値である青の価格を下抜けると、勢いよく下落するので注意が必要です。
日足は上昇トレンドで、4時間足は勢いが落ちていますが、上昇トレンドと判断できます。
目線は買い目線に固定して、かまわないと思います。
GDP/JPYのトレンドを調べる
下のチャートは記事作成時のGBP/JPYの日足足です。
日足のトレンドを確認してみましょう。
まず大きな流れとして緑のラインのように動き、その後上昇しています。
最後の上昇の動きを青いラインで描いています。
高値と安値を切り上げて上昇する“上昇トレンド”が見えると思います。
次にGDP/JPYの4時間足を見ていきます。
4時間足のトレンドを確認してみましょう。
大きな動きとして、緑のラインがあり、その後に赤のラインのように上昇しています。
上昇トレンドのように見えますが、上昇トレンドの後でフラッグの形になっています。
フラッグは右肩下がりのレンジの形です。
上昇トレンドの調整波でフラッグが出た場合は、上に抜けやすいパターンです。
直近の形は上昇トレンドからフラッグと判断すると、目線は上になります。
日足は上昇トレンドで4時間足は上昇トレンドからのフラッグですので、目線は買い目線に固定です。
トレンドの見方は練習あるのみなんです
まとめ
今回は、日足と4時間足のトレンドを確認して、“買い目線”、“売り目線”、“トレードしない”のどれを選ぶかを説明しました。
現在紹介しているライントレードの手法では、4時間足のトレンドの方向についていく事を前提にしています。
トレンドが明確でない場合や、日足とトレンドの方向が異なる場合には慎重に検討する必要があります。
初心者の内は、どんどん上昇しているチャートをみると、「これだけ高くなったんだから、そろそろ落ちるんじゃないかな?」と思いがちですが、トレンドは明確な終わりのサインが出るまでは、基本続くものだと思ってください。
日本人は高いと【売り】、安いと【買い】を意識しやすいと思いますが、あくまでもチャートの形に従いましょう。